風の向くままに

新共同訳聖書ヨハネによる福音書3章8節より。いつも、聖霊の風を受けて爽やかに進んでいきたい。

平和

被爆74周年 長崎原爆犠牲者慰霊 平和祈念式典

長崎原爆犠牲者慰霊 平和祈念式典の動画がYouTubeにアップされていました。




ご覧ください。



2019年長崎平和宣言

今日は、長崎に原爆が投下された74周年の記念日です。

広島に投下された原爆とは別種類のプルトニウム型爆弾「ファットマン」(広島原爆「リトルボーイ」の1.5倍の威力と言われる)を搭載した米軍機B-29ボックスカーは、テニアン島を離陸後、第一目標の北九州上空に到達しましたが、靄に阻まれて目視爆撃が出来ず、爆弾投下を断念して、第二目標の長崎に向かうことになりました。

このときの靄について、前日に米軍が行った爆撃の残煙と言われていますが、広島原爆の報告を聞いた八幡製鉄所の従業員が、少数編隊の敵機接近を知り、新型爆弾投下を警戒して「コールタールを燃やして煙幕を張った」という証言が、5年前の毎日新聞(2014年7月26日号)に掲載されていました。

10時50分に長崎上空に到着、そのとき、長崎は積雲に覆われていました。
目視爆撃は不可能かと思われたとき、一瞬、雲の切れ間から市街地が見えました。
覗けた場所は爆撃目標から北に少し外れた場所でしたが、爆撃を決行することに。

午前11時2分、史上2番目に実戦で使用されることになった原子力爆弾「ファットマン」が、市中心部から北へ3kmの松原町171番地上空(高度500mほど)で炸裂しました。

米国は、ウラニウム型、プルトニウム型、タイプの異なる2種類の原子力爆弾を実戦で試してその威力を確認しました。
また、放射能が人体に与えた影響を調査するために、全国から科学者が集められました。
影響を調査することが主目的なので、被爆者救護、症状を抑えるための治療などはほとんど行われなかったそうです。
集められたデータは、すべて米国に渡されました。
つまり、戦争を利用して、核爆弾の威力の実証と放射能の人体実験が堂々と行われたのです。

これが戦争、核爆弾を使用した米国の実態です。


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 「長崎平和宣言」


 目を閉じて聴いてください。


 幾千の人の手足がふきとび
 腸わたが流れ出て
 人の体にうじ虫がわいた
 息ある者は肉親をさがしもとめて
 死がいを見つけ そして焼いた
 人間を焼く煙が立ちのぼり
 罪なき人の血が流れて浦上川を赤くそめた
 
 ケロイドだけを残してやっと戦争が終わった
 
 だけど……
 父も母も もういない
 兄も妹ももどってはこない
 
 人は忘れやすく弱いものだから
 あやまちをくり返す
 だけど……
 このことだけは忘れてはならない
 このことだけはくり返してはならない
 どんなことがあっても……


 これは、1945年8月9日午前11時2分、17歳の時に原子爆弾により家族を失い、自らも大けがを負った女性がつづった詩です。自分だけではなく、世界の誰にも、二度とこの経験をさせてはならない、という強い思いが、そこにはあります。

 原爆は「人の手」によってつくられ、「人の上」に落とされました。だからこそ「人の意志」によって、無くすことができます。そして、その意志が生まれる場所は、間違いなく、私たち一人ひとりの心の中です。

 今、核兵器を巡る世界情勢はとても危険な状況です。核兵器は役に立つと平然と公言する風潮が再びはびこり始め、アメリカは小型でより使いやすい核兵器の開発を打ち出しました。ロシアは、新型核兵器の開発と配備を表明しました。そのうえ、冷戦時代の軍拡競争を終わらせた中距離核戦力(INF)全廃条約は否定され、戦略核兵器を削減する条約(新START)の継続も危機にひんしています。世界から核兵器をなくそうと積み重ねてきた人類の努力の成果が次々と壊され、核兵器が使われる危険性が高まっています。

 核兵器がもたらす生き地獄を「繰り返してはならない」という被爆者の必死の思いが世界に届くことはないのでしょうか。

 そうではありません。国連にも、多くの国の政府や自治体にも、何よりも被爆者をはじめとする市民社会にも、同じ思いを持ち、声を上げている人たちは大勢います。

 そして、小さな声の集まりである市民社会の力は、これまでにも、世界を動かしてきました。1954年のビキニ環礁での水爆実験を機に世界中に広がった反核運動は、やがて核実験の禁止条約を生み出しました。一昨年の核兵器禁止条約の成立にも市民社会の力が大きな役割を果たしました。私たち一人ひとりの力は、微力ではあっても、決して無力ではないのです。

 世界の市民社会の皆さんに呼びかけます。

 戦争体験や被爆体験を語り継ぎましょう。戦争が何をもたらしたのかを知ることは、平和をつくる大切な第一歩です。

 国を超えて人と人との間に信頼関係をつくり続けましょう。小さな信頼を積み重ねることは、国同士の不信感による戦争を防ぐ力にもなります。

 人の痛みがわかることの大切さを子どもたちに伝え続けましょう。それは子どもたちの心に平和の種を植えることになります。

 平和のためにできることはたくさんあります。あきらめずに、そして無関心にならずに、地道に「平和の文化」を育て続けましょう。そして、核兵器はいらない、と声を上げましょう。それは、小さな私たち一人ひとりにできる大きな役割だと思います。

 すべての国のリーダーの皆さん。被爆地を訪れ、原子雲の下で何が起こったのかを見て、聴いて、感じてください。そして、核兵器がいかに非人道的な兵器なのか、心に焼き付けてください。

 核保有国のリーダーの皆さん。核拡散防止条約(NPT)は、来年、成立からちょうど50年を迎えます。核兵器をなくすことを約束し、その義務を負ったこの条約の意味を、すべての核保有国はもう一度思い出すべきです。特にアメリカとロシアには、核超大国の責任として、核兵器を大幅に削減する具体的道筋を、世界に示すことを求めます。

 日本政府に訴えます。日本は今、核兵器禁止条約に背を向けています。唯一の戦争被爆国の責任として、一刻も早く核兵器禁止条約に署名、批准してください。そのためにも朝鮮半島非核化の動きを捉え、「核の傘」ではなく、「非核の傘」となる北東アジア非核兵器地帯の検討を始めてください。そして何よりも「戦争をしない」という決意を込めた日本国憲法の平和の理念の堅持と、それを世界に広げるリーダーシップを発揮することを求めます。

 被爆者の平均年齢は既に82歳を超えています。日本政府には、高齢化する被爆者のさらなる援護の充実と、今も被爆者と認定されていない被爆体験者の救済を求めます。

 長崎は、核の被害を体験したまちとして、原発事故から8年が経過した今も放射能汚染の影響で苦しんでいる福島の皆さんを変わらず応援していきます。

 原子爆弾で亡くなられた方々に心から哀悼の意をささげ、長崎は広島とともに、そして平和を築く力になりたいと思うすべての人たちと力を合わせて、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に力を尽くし続けることをここに宣言します。


令和元年(2019年)8月9日

長崎市長 田上 富久



2019年広島平和宣言

74回目の平和記念日(原爆投下記念日)に、広島市長が発表した平和宣言の全文です。

1945年8月6日(月)、マリアナ諸島テニアン島を離陸し、広島市上空に飛来したB-29エノラ・ゲイ号が、午前8時15分17秒、原子力爆弾 MK-1「リトルボーイ」を投下しました。原爆は、およそ43秒後、原爆ドーム付近、島病院(外科)の上空(高度600m)で炸裂しました。
人類史上初めて、実践で原爆が使われ、当時の広島市民の三分の一以上の人々が命を落とし、市民生活に壊滅的打撃を与えました。その後も救護などで広島にやって来る人々が被爆し、今もなお苦しめられている人々がおられます。

今年も全国で、8時15分から1分間、黙祷が行われました。


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 「広島平和宣言」


 今世界では自国第一主義が台頭し、国家間の排他的、対立的な動きが緊張関係を高め、核兵器廃絶への動きも停滞しています。このような世界情勢を、皆さんはどう受け止めていますか。二度の世界大戦を経験した私たちの先輩が、決して戦争を起こさない理想の世界を目指し、国際的な協調体制の構築を誓ったことを、私たちは今一度思い出し、人類の存続に向け、理想の世界を目指す必要があるのではないでしょうか。特に、次代を担う戦争を知らない若い人にこのことを訴えたい。そして、そのためにも1945年8月6日を体験した被爆者の声を聴いてほしいのです。


 当時5歳だった女性は、こんな歌を詠んでいます。「おかっぱの頭(づ)から流るる血しぶきに 妹抱きて母は阿修羅(あしゅら)に」。また、「男女の区別さえ出来ない人々が、衣類は焼けただれて裸同然。髪の毛も無く、目玉は飛び出て、唇も耳も引きちぎられたような人、顔面の皮膚も垂れ下がり、全身、血まみれの人、人」という惨状を18歳で体験した男性は、「絶対にあのようなことを後世の人たちに体験させてはならない。私たちのこの苦痛は、もう私たちだけでよい」と訴えています。生き延びたものの心身に深刻な傷を負い続ける被爆者のこうした訴えが皆さんに届いていますか。「一人の人間の力は小さく弱くても、一人一人が平和を望むことで、戦争を起こそうとする力を食い止めることができると信じています」という当時15歳だった女性の信条を単なる願いに終わらせてよいのでしょうか。

 世界に目を向けると、一人の力は小さくても、多くの人の力が結集すれば願いが実現するという事例がたくさんあります。インドの独立は、その事例の一つであり、独立に貢献したガンジーは辛(つら)く厳しい体験を経て、こんな言葉を残しています。「不寛容はそれ自体が暴力の一形態であり、真の民主的精神の成長を妨げるものです」。現状に背を向けることなく、平和で持続可能な世界を実現していくためには、私たち一人一人が立場や主張の違いを互いに乗り越え、理想を目指し共に努力するという「寛容」の心を持たなければなりません。そのためには、未来を担う若い人たちが、原爆や戦争を単なる過去の出来事と捉えず、また、被爆者や平和な世界を目指す人たちの声や努力を自らのものとして、たゆむことなく前進していくことが重要となります。

 そして、世界中の為政者は、市民社会が目指す理想に向けて、共に前進しなければなりません。そのためにも被爆地を訪れ、被爆者の声を聴き、平和記念資料館、追悼平和祈念館で犠牲者や遺族一人一人の人生に向き合っていただきたい。また、かつて核競争が激化し緊張状態が高まった際に、米ソ両核大国の間で「理性」の発露と対話によって、核軍縮に舵(かじ)を切った勇気ある先輩がいたということを思い起こしていただきたい。今、広島市は、約7800の平和首長会議の加盟都市と一緒に、広く市民社会に「ヒロシマの心」を共有してもらうことにより、核廃絶に向かう為政者の行動を後押しする環境づくりに力を入れています。世界中の為政者には、核不拡散条約第6条に定められている核軍縮の誠実交渉義務を果たすとともに、核兵器のない世界への一里塚となる核兵器禁止条約の発効を求める市民社会の思いに応えていただきたい。

 こうした中、日本政府には唯一の戦争被爆国として、核兵器禁止条約への署名・批准を求める被爆者の思いをしっかりと受け止めていただきたい。その上で、日本国憲法の平和主義を体現するためにも、核兵器のない世界の実現に更に一歩踏み込んでリーダーシップを発揮していただきたい。また、平均年齢が82歳を超えた被爆者を始め、心身に悪影響を及ぼす放射線により生活面で様々な苦しみを抱える多くの人々の苦悩に寄り添い、その支援策を充実するとともに、「黒い雨降雨地域」を拡大するよう強く求めます。

 本日、被爆74周年の平和記念式典に当たり、原爆犠牲者の御霊(みたま)に心から哀悼の誠を捧(ささ)げるとともに、核兵器禁止、核兵器廃絶とその先にある世界恒久平和の実現に向け、被爆地長崎、そして思いを同じくする世界の人々と共に力を尽くすことを誓います。

令和元年(2019年)8月6日

広島市長 松井 一実


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2019年広島平和記念式典の模様がYouTubeにアップされていました。



ご覧ください。





竜爪山9条の会11周年記念講演会

032月24日(土)午後1時半より、瀬名公民館で竜爪山9条の会11周年のつどいが開かれました。

今回は、記念講演の講師として、菅官房長官記者会見で注目されるようになった東京新聞の記者・望月衣塑子さんがおいでになりました。

演題は「安倍改憲とマスメディアの責任」です。

とても興味があり、特に、安倍政権による改憲が現実的になって来ているので、参加してきました。







 







10これが、会場となった瀬名公民館です。
竜爪山9条の会は、11年前、ここで産声を上げ、ここ静岡で善い働きを続けています。













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講演の音声をYouTubeにアップしました。
少々長いですが、ぜひ聴いてみてください。


立憲主義、平和主義を守る戦いを、地道に続け、広げていきたいと思います。


第51回思想と信教の自由を守る静岡市民集会

2月12日(月)午後1時半より、静岡県産業経済会館第一会議室で第51回思想と信教の自由を守る静岡市民集会が開催されました。
今回は、『憲法9条を守り、未来を拓くー安倍9条改憲の狙いと危険性ー」と題して、東京慈恵会医科大学教授(憲法学)・小沢隆一先生の講演を伺いました。

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とても分かり易く、自民党の憲法草案、改憲に向けた動きの問題点を示されました。

講演音声をYouTubeにアップしました。
ノイズ、雑音があって聞きにくいところもありますが、ぜひお聞きください。


改憲の発議を阻止すべく、これからもできることをしていきたいと思います。







市民連合しずおか記念講演会音声ファイル

市民連合しずおか設立記念講演会の音声ファイルを掲載します。
クリックすると音声ファイルが別ウインドウで開きます。
お聞きください。


 市民連合しずおか事務局長 小長谷保さん 挨拶

 
 講演 「総選挙後の立憲主義と平和の課題」 中野晃一先生


 フロアーからの質問に対する応答 中野晃一先生


 市民連合しずおか呼びかけ人 笹原惠さん 講演のお礼と挨拶



フェイスブック(SNS)のアカウントをお持ちの方は、講演会の動画が公開されていますので、そちらを御覧ください。

 facebook 講演会動画




市民連合しずおか記念講演会

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来る12月16日(土)午後6時から、静岡労政会館6F大ホールで、市民連合しずおか主催の記念講演会が開かれます。

講師は、上智大学国際教養学部長・教授の中野晃一先生です。

「総選挙後の立憲主義と平和の課題」と題して講演を伺います。

10月に行われた総選挙の結果をどう見るか、憲法改正の国民投票にどう立ち向かうか、改憲発議をさせないためにどう取り組むか、講演を聴き、皆で一緒に考えましょう。

参加費は無料ですが、会場でカンパの要請があります。


写真をクリックすると、PDFファイルが開きます。



 

「野党共闘をバックアップ」しんぶん赤旗インタビュー記事

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しんぶん赤旗10月16日(月)13面東海・北陸信越のページに、インタビュー記事が載りました。

拙い言葉ですが、立憲主義、平和主義、基本的人権をまもる立場から共闘してくれる政治家、政党を応援したいと思います。


 

ペシャワール会・中村哲 講演会

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ペシャワール会の中村哲医師を迎えて、講演会が行われます。

当初6月8日(木)に予定されていましたが、中村師の都合で9月5日(火)に延期されました。
会場も、アザレアからグランシップに変更されています。


アフガニスタンにいのちの水を
~33年の活動報告~


日時 2017年9月5日(火)18時45分から21時

会場 静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」中ホール(静岡市駿河区池田79-4)

参加費 前売り1300円、当日1500円 高校生以下前売り1000円、当日1300円
※前売り券は、案内裏面の賛同団体、賛同者より購入出来ます。


写真をクリックすると、別ウインドウでPDFファイルが開きます。
ファイルの第2頁(案内の裏面)に、ペシャワール会現地報告写真展の案内があります。

静岡市では

会場 水曜文庫(静岡市葵区鷹匠2-1-7つるやビル1F)
日時 7月20日(木)~8月6日(日)11時~20時(月曜定休)

となっています。
お近くの方はぜひお出かけください。


 

第50回 平和記念日集会

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8月15日(火)18時半~ 第50回平和記念日集会
再考・靖国問題ー「冬の時代」に抗う
 講師 田中伸尚先生(ノンフィクション作家)
 場所 静岡県産業経済会館(静岡市葵区追手町44-1)
 参加無料
 主催 静岡靖国問題連絡協議会(代表代行 前田茂已)
 
 特定秘密保護法、安保法に続き、「共謀罪」が成立しました(本年6月)。安倍政権のもと、日本はかつてのように「戦争をする国」になろうとしています。
 「国家の嘘」が国民を呑み込んでいこうとする今、この「嘘」の正体を暴き、平和・民主主義を求める声をあげていきましょう。

写真をクリックすると、拡大版が開きます。
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