14年前(1995年)の今日、午前5時46分、淡路島北端を震源とする兵庫県南部地震が発生しました。
マグニチュードは7.3。
兵庫県南部で初めて震度7の激震を記録しました。

神戸を中心に、震災が阪神間の人口密集地を直撃し、鉄道・高速道路・港湾等の交通機関や電気・水道・ガスのライフラインが壊滅状態となりました。
自宅を失なって避難した人は23万人、死者は、震災が原因で亡くなった人を含めると6千人を超え、負傷者は約4万2千人、倒壊家屋は約40万棟。
被害総額は10兆円にも登ると言われました。

14年前、福岡で第15回九州リバイバル聖会が開催されていました。
朝7時過ぎ、会場に向かうため走らせていた車のラジオで、地震のニュースを聞きました。
初めのうち、それほど大きな震災になるとは思っていませんでした。

14年前の聖会の講師の一人は、中野雄一郎先生でした。
先生は、聖会の前日まで、神戸におられました。
それは、ハワイからの宣教師の結婚式に招かれてのことでした。
披露宴で食事が始まるというとき、滝元先生から九州リバイバル聖会の講師に欠員が出たので、応援して欲しいという連絡が入り、先生は、すぐにそれに応え、福岡に来られたのです。
先生が泊まることにしていた神戸のホテルは、震災で崩壊し、宿泊客は全員亡くなられたそうです。

もしも、聖会の応援に福岡に駆けつけることがなければ、中野先生は瓦礫の下で命を落とされていたかも知れません。
そう考えると、神は、中野先生を助けるために、聖会講師に欠員を出し、滝元先生に中野先生を呼ばせられたのです。

先生の他にハワイから結婚式に招かれていた人々も、そして新郎新婦とそのご家族も、奇跡としか言いようがないような不思議な方法で皆命が守られたと、今回の聖会メッセージの中で語られました。


神戸の町は、もう殆ど地震の傷痕を見ることが出来ません。
すっかり回復したかのように見えます。

けれども、「震災は終わっていない」と言われる人々がいます。
それは、復興後、自分の住んでいた場所に戻れなかった人々、震災前の職場や地域の人間関係を回復出来ない人々です。
震災で家族を失った方々もそうでしょう。

被災を免れた中野先生と共に今回も九州リバイバル聖会を開催することが出来たのは、今なお震災を引きずっている方々の復興・リバイバルを祈り願うためでもあると思います。

主の祝福、恵みと平安が、阪神淡路大震災のすべての被災者の上に、今から後、常に豊かにありますように。 アーメン