3月19日(火)~20日(水)、鹿児島県霧島市の国分教会において、南九州地方連合の研修会・総会が開催されました。今回の研修は、タイ宣教師の日高義彦先生、龍子先生をお迎えして、タイの宣教報告と、「日本人宣教師の目から見たタイの教会」と題する講演を伺いました。

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司会の徳渕先生(連合教会教育部主事・児湯教会牧師)、会衆賛美でギターを弾くマウマウタン先生(連合事務局・国分教会牧師)


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左・日高龍子先生、右・日高義彦先生

タイ・バプテスト連盟は昨年、結成60周年を迎えられたそうですが、ここ10年ほどで、30の教会が50になったと、公式に発表されています。これは、国によって50に制限されているからで、宗教法人格でないところを含めると、127教会に上るそうです。

このように成長した背景に、タイの経済危機と、アメリカ南部バプテスト連盟ミッションボードの政策方針転換で、宣教師が協働しなくなったことによる危機があったそうです。つまり、人とそれに伴うお金が来なくなってしまったわけです。

そこで、タイ連盟も方針を転換し、自分たちの身の丈に合ったやり方を模索し、実行し始めたということです。それは、①総花的な伝道ではなく、目標を明確にして、対象を絞って伝道する。各個教会がユニークな伝道を展開して、それぞれ特徴のある教会形成をするようになった、ex)芸能人教会、若者向け教会、図書館伝道教会、②信徒が教会を担うようになった。神学校に信徒のリーダーシップトレーニングコースが出来、現在は、受講生が順番を待つほど、盛んになっている、③福音のためなら何でもやってみようというチャレンジ精神旺盛な教会に変わったということによるそうです。

そして、家庭での宗教教育が盛んで、クリスチャンホームをとても大切にすると言われました。仏教国だからこそのことかも知れません。

日高先生ご夫妻は、3月末で17年にわたった宣教師生活にピリオドを打たれ、帰国されることになりました。そのお働きに感謝のしるしをお捧げし、次の働きの待っている諫早へ送り出しました。


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左上・岡田先生(那覇新都心教会牧師) 右上・麦野先生(連合教会音楽主事・伊集院教会牧師)
左下・壮年会 右下・小羊会の賛美

総会は、開会礼拝で列王記下20章から、「感謝しよう」のメッセージを受けた後、①2012年度活動報告、②2013年度活動計画、③2012年度決算見込み、2013年度予算案、④2013年度バプテスト大会開催、⑤役員等選出規定改定、開拓伝道並びに相互支援金特別会計規定改定、次期役員等候補者選考委員選任について協議し、それぞれ若干の修正を加えるなどした後、可決承認されました。
午後、各会の時間も持たれました。
派遣礼拝では、小羊会によるコーヒーワークの報告と感謝、そして賛美があり、黙示録22章から、「命の水の川」と題するメッセージを受け、祝祷をもって散会となりました。

今回、教会組織を果たされた那覇新都心教会の岡田牧師が開会礼拝の司会をお務め下さいました。また、この3月で東熊本教会を辞し、富士吉田教会に赴任されることになった宮西牧師が総会書記と派遣礼拝の司会を担当されました。また、昨年11月に菊池シオン教会に着任された濱川牧師にご挨拶を頂きました。
新年度は、5月に、熊本愛泉教会に新しい牧師が着任され、6月に、宮崎教会が献堂式・牧師就任式を開催されることになっています。宮崎教会の柏木兄には、総会議長の任を担って頂きました。

今年、創立30周年を迎えられる社会福祉法人キリスト者奉仕会、厳しい経済情勢の中、福岡・大名クロスガーデンという新しい校舎で働きを始められる九州バプテスト神学校、そして、発生後2年を過ぎた東日本大震災被災者の支援について、それぞれ提唱がなされました。

閉会後、選出された候補者選考委員6名による互選で委員長が選出され、委員会の開催時期、場所が話し合われました。7月の南九州バプテスト大会において連合総会が開催され、次期連合役員選挙が行われることになっています。委員に選ばれた方々の上に主の導きをお祈り致します。

所定のプログラムを無事終え、主の恵みと導きを感謝しつつ帰途につきました。